ベッドの柵にひもで縛られ...

Eさんには自慢の妹がいます。若いころから「町内一の貴婦人」「才知にあふれ、伝説の原節子の再来」といわれ、地元で着付け教室の先生をしていた妹Fさん(62歳)です。

そのFさんが脳出血で倒れたというのを聞き、病院に駆けつけました。
「意識はおそらく戻らないと思います」と医師。鼻には栄養を入れる管、腕にも薬の点滴用の針が刺されていた。

その5日後、Eさんが病院を訪ね再び妹の姿を見たとき愕然とした。
Fさんの両手は手袋のようなものをはめられ、ベッドの柵にひもで縛られていました。鼻に入れていた管を無意識にはずしてしまうため、それを防ぐためだという。

今現在も、Fさんは脳出血を繰り返し、寝たきりのままである。

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